ローソク足の見方【チャート分析の基本】

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ローソク足の見方
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ローソク足はどうやって見る?

チャートの分析ではローソク足を使った手法が有効だ。基本的な見方と組み合わせを把握しよう!

投資の「羅針盤」ローソク足

テクニカル分析の基本はチャートと呼ばれる株価の過去の動きの見方からはじまります。
過去の動きから、今後の値動きを予想するのです。チャートとは「海図」の意味で、投資をするという「航海」をうまく進むための「羅針盤」的な存在ということです。
その作成の基礎となるのがローソク足です。その名の通り、「ろうそく」に形状が似ていることからこの名が付けられています。米国でも「キャンドル」といわれます。
ローソク足は、その日の値動きを端的に表しています。

ローソク足を構成する4つの要素(日足の場合)

陽線とは

一日の値動きが上昇して終わった時は陽線が付く

陰線とは

値動きが下降して終わった時は陰線が付く

たとえば1日をローソク足で見る場合。その日の始値(はじめね)(相場がはじまったときについた値段)よりも終値(おわりね)(終わったときについた値段)が高いケースが陽線になり逆のケースが陰線になります。
また、その日の高値(その日に最も高かった値段)や安値(もっとも低かった値段)は「ヒゲ」という形で表します。
始値よりも終値の方が高いことは、それだけ市場における買い意欲が強いことを意味し、逆に陰線は売り圧力の方が強いことになります。
このほか、始値がその日の安値で、終値がその日の高値になる場合は、ヒゲがない「陽の丸坊主」という形状。これは相場において一層買いの勢いが多かったことを表しています。

ローソク足のバリエーション

丸坊主

寄り付き後大幅上昇(下落)したが、やや押し戻されて引けたことを表す

寄付き坊主

寄り付き後大幅上昇(下落)したが、やや押し戻されて引けたことを表す

大引け坊主

一時は始値を下(上)回るが大幅に上昇(下落)、高値(安値)引けを表す

カラカサ

陽線の場合上昇を暗示、陰線の場合は高値圏に出れば売り転換、底値圏に出れば買い転換を暗示

1日の値動きをローソク足で表すことで、これだけの情報や投資家の心理、売買状況がわかるのです。

組み合わせで相場の転換点を探る

さらにローソク足を組み合わせることでトレンド(方向)を知ることができます。
ローソク足が陽線で2本続けば買い意欲がさらに強いことを示します。また、2本を組み合わせることにより、株価の転換点を探ることができるようになります。こうした2本のローソク足の組み合わせの中で典型的なのが「包み足(抱き線)」と「はらみ足」です。

2本のローソク足の組み合せ

包み足

安値圏でこれが出ると、相場は底入れから反転に向かうシグナル

はらみ足

相場の転換点で出るケースの多い形状。投資家の迷いが表れている

包み足とは1本目のローソク足を、2本目のローソク足で包んでしまう形状です。1本目の陰線を2本目の陽線はすっぽりと覆っています。
2本目の始値は直前の安値をさらに下回ったものの、その後にプラスに転じて、直前の高値を上回って取引を終えたことをこの組み合わせは示しています。つまり売りが出終わって、買いが膨らんだということです。これを「陽の包み足」といいますが、安値圏でこれが出ると、相場は底入れから反転に向かうシグナルです。逆に「陰の包み足」が高値圏で出現すると、ピークアウトになることを示唆しています。
さらに1本目の値動きの中に2本目の値動きが収まってしまうことを「はらみ足」といいます。
これも相場の転換点で出るケースの多い形状です。前日の始値と終値のどちらも超えられないのは投資家の気迷いを表しているのです。

3本でより相場の心理がわかる

さらに3本を組み合わせると、転換点を見極めることができる確率が高くなります。
それが「明けの明星」や「宵の明星」です。

3本のローソク足の組み合わせ

明けの明星

投資家の心理が弱気から強気に傾く様子がわかる

宵の明星

反対に強気から弱気に投資家の心理が傾く様子がわかる

明けの明星は、陰線の翌日が前日の安値を下回って始まり、ただし短い陽線(十字足のケースもあります)で終了。3本目は前日の高値を上回ってはじまり、そこからさらに上げて1本目の高値を上回って取引を終えることです。心理が弱気から強気に傾く様子がわかりますね。この逆が宵の明星というわけです。

十字足

始値と終値が同値で、上下にヒゲができているものを「十字足」と呼ぶが、強弱感が対立していることを表す。相場の転換点で出やすい形状だ。また始値と終値が同値でも、下ヒゲだけが出る場合、上ヒゲだけが出ることがあり、前者をトンボ、後者を塔婆という。

時間軸でチャートの表情を見る

チャートの方向性は日足・週足・月足など時間軸をずらすことによって掴みやすくなる

月足は長期の値動きを示す

次のステップとして、ローソク足をさらに連続させてみましょう。日々のローソク足の連続を集めたものが、「日足(ひあし)チャート」です。
つなげてみてわかることは、株価にはトレンドがあるということです。マーケットの世界では「価格推移の傾向」、「価格の方向性」のことをいいます。
上昇局面では「上昇トレンド」、下降局面では「下降トレンド」となります。また、それとは別に価格が一定の方向に長い期間推移すれば「長期トレンド」、価格変化が急激で大きければ「強いトレンド」などとも表現されます。
基本的には、一定期間上昇を継続するか、下降を継続すること。または、一定の価格帯でもみ合うケースの3つの連続でチャートを形成しています。

各時間足で「表情」が異なる

株価の推移を見るのには代表的に、日足、週足(しゅうあし)、月足(つきあし)の各チャートがあります。
繰り返しになりますが、日足チャートは1日の値動きをローソク足にしてこれを連続したもの。週足は1週間の値動きを、月足は1カ月の値動きをそれぞれ一本のローソク足として表示したチャートです。
長期の値動きを示す月足では俯瞰的に、その株価が大局から見てどの方向に進もうとしているのかを見るのに有効です。次に週足、そして目先の動きを反映しているのが日足ということになります。
まず、日足を実際に見てみましょう。

日足チャート

図に掲げているのはTOPIX(東証株価指数)の推移です。こうして連続させてわかることは、株価には値動きの継続性があるということです。一旦株価が上昇しはじめると、一定期間これが継続し、下降局面も同様に動きます。また、価格が一定の範囲にとどまっている「もみ合い(レンジ)」も、上下どちらかに動き出すまで続いています。
これが「トレンド」です。株価にはリズムがあることがわかります。さらに、週足や月足を見てみます。

週足チャート

月足チャート

注目すべきは、各足で方向性が異なっている点です。同じ株価(指数)を比較しているのに、日足と週足、月足ではそれぞれのチャートが見せる「表情」が違うことがわかると思います。

日足チャートだけよりも深い分析ができる

日足チャートを見ると2016年3月時点の価格は底入れを示している印象ですが、少し長い目で見た週足では、2015年の8月を起点とした下向きの値動きに見えます。
しかし、月足で見ると2012年の11月くらいから長い期間にわたって上昇を続けており、2015年8月をピークにした、調整局面にあると判断できるのではないでしょうか。この意味するところは、短期的には底入れ感が出ている可能性はあるが、週足ではまだ底入れとはいい切れない状況を指し示しています。
月足で見ると高値からの調整局面あると考えることもできます。日足チャートだけを見るよりも、はるかに深い分析ができるのです。
また、短期か長期かの投資スタンスによってもチャートの使い方は変わるでしょう。
比較的短期投資の場合は日足チャートを重視して、トレンドから売買タイミングを探ります。その上で週足などを見て、上値フシ目など考慮していきます。一方、長期投資であれば、大きな動きが重要なので、週足や月足の方向性を判断した上で、日足で購入のポイントを探るという具合です。

チャートは時間軸でどう違う?

大きくなるほど俯瞰的になる

株投資には短期から長期まで様々なスタンスがあるが、どのように投資していくのかによって、見るチャートも変える必要がある。たとえば長期投資であれば、目先の利益にとらわれず、週足や月足など時間軸を大きくして年単位で株価みる、といったような形だ。また、時間軸ごとのチャートの推移にも注目しよう。

節(ふし)目

相場の転換点となる価格のこと。多くの投資家が意識するポイントであり、一般的には前回の高値・安値、またはキリの良い価格(例:1,500円)などがある。チャートが上昇・下降している場合でもこうした節目が意識され、反発することも多いので注意が必要。

調整局面

上昇してきた株価の勢いが弱まり、もみ合いの状態になること。偏っていた売買のバランスが拮抗し、以降で再び買いの勢いが増すと上昇、売りの勢いが増すと下降する。上昇トレンドでは一旦株価が下がり、その勢いを踏み台にしてさらに値上がりするケースも多い。

チャートの形にはパターンがある

チャートが形成するいくつかのパターンを覚えて売買のポイントを見つけよう

フォーメーション分析で勝率アップ

株価の値動きにはいくつかのパターンがあります。パターンを理解することで、売り・買いのポイント天井や大底を探ることができるようになります。
これを「フォーメーション分析」といいます。チャートでこれを理解すると、勝率アップにつながります。株価はトレンドを形成します。
いったん上昇傾向に進めば、その動きが止まるまで上昇トレンドを継続するという考え方です。
まず、上昇トレンドを見てみましょう。

トレンド・ボックス

上昇トレンド
ボックス型

下降トレンドの場合、トレンドラインは高値で引き、チャネルラインは安値で引く

株価の最下点aを起点とし、次の安値bを結んだ線がトレンドライン。aの安値後の高値cを起点に高値でトレンドラインと平行に描くラインをチャネルラインといいます。これが持続している限りは買いポジションを解消する必要はないということになります。
下落トレンドでは高値同士でトレンドラインを描くことになります。

よりエネルギーが蓄積されるボックス型

また、株価はもみ合いに入り、再度上昇や下落します。上下が一定のボックス型では、一定期間を経過した後に、上下どちらかに放れます。放れた方向にエネルギーが発生する可能性が大きいので、上に行けば買い、下なら売りという投資判断ができます。
ボックス型の場合、もみ合いの期間が長ければ長いほど、エネルギーがより多く蓄積されていることを示していますので、いったん放れた際の上昇・下降のパワーは、それだけ強くなる可能性が大きいといえます。
ボックスに近い形でもみ合いは三角形を描くケースも多くあります「三角もち合い」という言い方をしますが、これには上昇型、下降型、対称の3パターンがあります。

もみ合い三角形

上昇三角形型
下降三角形型
対象三角形型

上昇型は上値が一定で、下値を切り上げるパターンです。下値を切り上げるのは、下げた時の買い意欲の強さを示していますので、上に放れる可能性が高い形状です。下降型はこの反対です。上値を切り下げ、下値がきり上がる対称型では、上下どちらにもいく可能性がありますので、放れた方向に追随する戦略が有効ということになります。

仏像になぞらえて「三尊型」

天井や底を見分けるパターンでよく使われるのがヘッド・アンド・ショルダーズ(三尊)型、ダブル型です。

三尊・ダブル・V字

三尊型
ダブルトップ型
V字型(スパイク型)
底値圏で出やすい形状。上昇に転じる強い買いパターン

三尊型は株価の最高値を頭、両脇に肩状の高値がある場合です。日本では中央が最も背の高い3つの仏像が並ぶことを三尊ということになぞらえて三尊型と呼びます。
3つの山状の株価の谷の部分を結んだ線をネックラインと呼び、これを下回った場合に下落トレンド入りとみなす手法です。大相場の天井や大底に出る形状といわれます。これを逆三尊型ともいいます。
ダブル型は文字通り、山が二つあるようなチャートパターンです。ここでも山の間の谷がネックラインとして存在し、ブレークした場合に天井や大底を形成すると判断します。この2つのケースでは、ブレークした際に出来高が急増すれば、より強い動きを示す傾向があります。
このほかでは比較的長時間をかけて天井や底を形成する、「ソーサー型」があります。明確な売買のポイントが出にくいことが特徴でもあります。
また、同様のパターンにV字型がありますが、これは一気に急落して大底をつけたり、急騰から一気に下落するケースですが、傾向としては底値圏で出やすいともいわれます。「セリング・クライマックス」などと表現されることも多いようです。

ソーサー型

高値圏で出現すると「ソーサートップ型(なべ底天井)」、底値圏では「ソーサーボトム型(なべ底)」呼ばれる形状。なだらかに天井(底値)を形成し、戻る際も同様なため、受け皿(ソーサー)の形になぞらえてこのように呼ばれる。

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